2021/11/12
(2019年度採択)輪郭線認識に関する数理理論の発展と工学への応用|研究代表者:一木俊助(九州大学マス・フォア・インダストリ研究所・日本学術振興会特別研究員PD)
カテゴリー:委員長’s Choice
日本学術振興会国際競争力強化研究員という立場の若手研究者による,産業の問題に対して特異点論を用いた新しい数理手法を提案した研究です.問題を数学的に定式化し,関係する研究者に必要な知識を提供していただいた上で,集中的に議論や計算をして成果を得るという,マス・フォア・インダストリの典型的な成功例で,報告書も丁寧に書かれています.欲を言えば,この問題の着想に至った経緯と,短期共同研究に至った準備について触れていただければ,マス・フォア・インダストリのとっかかりを見つけたい数学研究者や産業界の方には役に立ったと思います.今後の研究の展開と発展を願っています.成果があったら是非ご報告いただくと共に,また共同利用研究を活用していただければと思います.